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ボクは今日も『リカ』になる
第2章 1【理佳 side】
彼女はそこで僕の顔をチラリと見て、
「今思えば、先輩に少し似ていたかもしれません。あ、もちろん先輩の方が何倍も綺麗ですけど」
恥ずかしそうに目を伏せた。
「え、あ、うん、ありがとう」
男としては『綺麗』と言われるのは複雑だけど、ここは素直に誉め言葉と受け取っておこう。
「…つまり好みのタイプだったわけね?」
「はい。ただ、一度だけという約束だったのに、それからも『もう一度だけ』『これで最後』と泣き落とされて、けっきょく高等部に上がってもズルズルと…そのうち関係を断った子達にバレて大騒ぎになって、学校にいられなくなったんです」
「今思えば、先輩に少し似ていたかもしれません。あ、もちろん先輩の方が何倍も綺麗ですけど」
恥ずかしそうに目を伏せた。
「え、あ、うん、ありがとう」
男としては『綺麗』と言われるのは複雑だけど、ここは素直に誉め言葉と受け取っておこう。
「…つまり好みのタイプだったわけね?」
「はい。ただ、一度だけという約束だったのに、それからも『もう一度だけ』『これで最後』と泣き落とされて、けっきょく高等部に上がってもズルズルと…そのうち関係を断った子達にバレて大騒ぎになって、学校にいられなくなったんです」