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第2章 １【理佳 side】

言うなり姉は僕の頭を掴んで彼女の顔に押し付けようとする。

「え!?」

「ほら、避けた。大丈夫ならキスできるはずでしょう？」

「ふつう避けるよ！」

姉の暴走っぷりに、さすがに僕も突っ込みを入れた。

「できます、キスくらい！」

「カオルちゃんもそんなムキに…んッ」

彼女は僕の頬を両手で挟み、ムチュッと唇を重ねる。