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ボクは今日も『リカ』になる
第3章 2【理佳 side】
その時コンコンとノックの音がして、
「入るわよ」
僕の返事を待たずに姉がドアを開けた。

手にはミネラルウォーターのペットボトルを持っており、タイミングからいって部屋の前で盗み聞きしていたに違いないのだけれど、それを追及している場合ではない。

「ごめんなさいね、ここまで重症だとは思わなかったわ」

姉にそっと髪を撫でられ、彼女は安心したように吐息を漏らす。

「すみません、私…」



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