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第4章 ３【理佳 side】

美術系の大学に通っている姉は無駄に顔が広く、僕がカオルちゃんを送って帰ってくる間にイロイロな手配をあらかた済ませてしまったという。

「マサ、あんた明日から放課後は速攻でうちの大学に来なさいよ。遅くても来週末には芳ちゃんとヤリ直しするんだから」

姉は一方的に言って、自分の部屋に籠ってしまった。きっと、ネットワークを駆使して更に計画を煮詰めるつもりなんだろう。

嫌な予感しかしないけど、姉の暴走を止めることなど誰にも出来ないのだから、もうどうしようもない。