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ボクは今日も『リカ』になる
第2章 1【理佳 side】
一方、姉は改めて彼女の頭から爪先までを無遠慮にジロジロ眺めて何やら唸ったかと思うと、
「あなた、同性にモテるでしょ?」
唐突に言った。
確かにカオルちゃんは背が高くて凛々しい顔立ちでヒロインというよりはヒーローみたいな格好良さがあり、僕が学校で見かける彼女はいつでも女子に囲まれている。でも、それは友達が多いというだけで、モテるのとはちょっと違うんじゃないだろうか?
「…実はそうなんです」
「え、そうなの?」
僕の予想に反して彼女は気まずそうに肯定した。
「あなた、同性にモテるでしょ?」
唐突に言った。
確かにカオルちゃんは背が高くて凛々しい顔立ちでヒロインというよりはヒーローみたいな格好良さがあり、僕が学校で見かける彼女はいつでも女子に囲まれている。でも、それは友達が多いというだけで、モテるのとはちょっと違うんじゃないだろうか?
「…実はそうなんです」
「え、そうなの?」
僕の予想に反して彼女は気まずそうに肯定した。