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官能的大恋愛
第15章 結婚という二文字
いかんいかん!

これは参考資料なのだ。

自分の性欲を満たすための、男性諸君の道具の一つではないのだ。

気持ちを切り替えて、頬を叩いてまた見る。

そして自分の思い描いた事がらを、文書にまとめて執筆していく。

そういえば、エッチしてからナガタッチとの距離もだいぶ縮んだ気がするな。

身近な人に思えてきた。

どうなっちゃうのかな、私。

ずっと一緒に居られますように。

AV男優と結婚…だとか?

この私が結婚?

そんな事になったら、逃げらんないじゃん。

結婚という名の地獄絵図。

笑っちゃうよね。ってか、恐ろしい。

久しぶりに弟夫婦が、家に立ち寄った。

私は部屋に閉じ籠っていて、笑い合う声が聞こえてきた。

両親は楽しそうに、会話をしている。

弟夫婦も同じように。

私は、どうせ多和いもないクダラナイ話なんだろうと、聞き耳を立てながら自分のやるべき事をしていた。

幸せだとか、自慢してんのか?

そんな幸せの自慢話を聞いてて嬉しいのか?

どうでもいいじゃん。

親子なんだから、いちいち報告する必要ないのに。

そういうの…ヘドが出る程…イヤ…。

私はやっぱり、自分だけの事だけでいい。
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