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官能的大恋愛
第15章 結婚という二文字
しかし、そのうちに何だか「お姉ちゃん×2」って仕切りに聞こえてくる気がして、耳を自然と澄ませていたら、やっぱり私の話をしていた。

部屋からコソッと出て、階段下にあるリビングで話し込むヤツラの声をきいていたら、

「朝帰りなんて、何年ぶりって話だもんなぁ」

「うちの姉ちゃんは、すでに半分以上が生きた化石みたいになってるからねぇ」

「お弁当までこしらえたくらいだから、今回はとしこの方が本気なんじゃないのかな」

な、なぬぅ?!

おまえたち、当事者なしによくもそこまで話せたもんだ!!

私の恋愛話を何、家族水入らずで話込んでんだ、バカヤロー!!

慌てて階段をドタドタと降りて、一喝する。

「誰の話!」

家族が私の方をパッと見る。

嫁さんが一言、

「お姉さん、彼氏出来てよかったですね☆」

こんな事で、よかったと言われる私は。

「何だよ、姉ちゃん。聞いたぞ、朝帰りだって?」

弟のニヤニヤした顔に、

「うるさい!」

「いやまぁ、お父さんはいつでも嫁に出す覚悟は出来てるからね」

「こらっ!勝手に何を言ってんだ?」

私は父を叱る。

「え?違うの?そういうつもりじゃないと、お母さんも困るんだけど」

「はぁ?!体裁なんちゃらの話か、また!」

母に対しても声を上げた。

「そんな大きな声で叫びなさんな」

耳を押さえて、母は厄介そうに言った。
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