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官能的大恋愛
第3章 リアルな感覚を求めて
喫茶店の窓越しに見えるNagの姿に、うっとりしちゃう。

確かに本物が、私の事を待っている。

凄い!この出逢いは凄すぎる!

「す、す、すいません!お待たせしました!」

やっぱり緊張して、言葉がひっくり返る。

「お仕事、お疲れ様でした」

と、私に気軽にメニューを差し出す。

うわぁ…どうしよう。

カッコ良すぎて、呼吸困難になりそう。

Nagは、背もたれにもたれて腕を組んで、足を組み換えて、私を見ている。

ヤバい、ヤバい…。

「あ、あの…、アイスコーヒーに決めました」

そして、店員さんを呼ぼうとすると声が揃った。

「すいませーん」
「すいませーん」

店員さんはメモを用意して、

「ご注文は?」

更に又しても声が揃った。

「アイスコーヒーで」
「アイスコーヒーで」

って、何このタイミングの良さは。

店員は笑って、

「かしこまりました、アイスコーヒーですね」

と、確認する。

「はい」
「はい」

またまた、揃ってしまった。

私はわざとかと思ってNagをチラッと見ると、Nagも同じように不審な顔して、チラッと私を見た。

もしかして、私たちって……。

「気が合うね、ハハハッ」

私が言おうかと迷っていた言葉を、まんまと先に言われてしまった。
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