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高校性『惨歌』 90‘Sレイプ 引き裂かれたレオタード
第2章 学園の『ならず者』と、悪しき風習
「よ、郁子! お前また、熱くなったんだってな。一年の本間が惚れ惚れしてたぞ、小越先輩は敬愛のジャンヌダルクだ、なんて言ってな」
休み時間、人目を忍んで校舎裏の公園で落合った俊は、揶揄う様に言う。
「もう、俊までつまんないこと言って。良い? 毎年毎年、必ず一人の生徒が応援団の犠牲になっているのよ。高校を辞めて、その後大切な青春期を棒に振るのよ。皆もう少し、人の気持ちを考えて、一人一人が敬愛の問題って真剣に考えるべきなんだわ!」
郁子はどこまでも真摯でまっすぐな女の子だ。そんな郁子の態度に苦笑する俊。
「全校生徒の保護者つらすんなって」
「別にそんなんじゃないわよ。……俊、またコンビニの菓子パン? お弁当作って来たから、食べなさいよ」
少々照れた様子で、美貌を空に向けつつ、花柄のナプキンの包みを『カレシ』に押し付ける。

「へへへ、やっぱ、お前は世話好きのおせっかいだな。今時、こんな『献身的な』古臭いことする女、お前くらいだぜ」
「あ、いらないんならいいわよ、食べなくても!」
またも脹れっ面を見せる郁子。
「ま、それだけ俺に惚れてるってことだろうけどさ!」
口惜しいけれど、図星を突かれた郁子だ。美男でもなければ、成績も悪く、結構意地の悪い、こんな奴のどこに恋したのか。自分でも理解できなかったが、初恋の、それでいて永遠にも続くと信じている郁子の運命の相手は俊だけだった。
「それはそうと、次期生徒会長殿が御懸念の『二年狩り』…。今年のターゲットが決まるころだよな。まさか、俺だったりして、な。俺、連中に狙われでもしたら、あっけなく退学するわ」
郁子お手製のハンバーグを頬張りつつ、自虐的な笑みを浮かべる俊だった。
(俊まで、そんな思いを抱いてるんだ…。今の学校はおかしいわ。絶対に変えていかなくちゃ!)
郁子は美貌に正義感をみなぎらせ、唇を噛み締めるのだった。

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