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愛してるからこそ...
第9章 小池の悩み




残業をし明後日の有給のため
少し遅くなってしまった。


家に帰るとキッチンで変な色の飲み物を飲んで
まずーっ!と言っている朱里がいる。

「不味そうな色...」


俺が後ろから声をかけると
ビックリしたー!と笑っている。


「これね、ほうれん草とバナナと
りんごとレモンと蜂蜜とかいろいろ入れたの。

そしたらね、美味しくない...」

「色が不味そうー。」

飲んでみる?と聞かれたからいらねぇ…と
本気で要らないから断った。

「先に風呂入ってくる。」

「はーい。ご飯準備しとくね。」

明後日はとりあえず実家に行きたいが
昼間だとお父さん達がいないかもしれないから
明日の夜から行って泊まろうかとか色々考えてしまう。


風呂から上がってダイニングへ行くと
コップにロック氷がありそこに缶チューハイが
なみなみと注がれた。


「何でチューハイ?」

「ごめんね。ビール買うの忘れてて...」


あー、最近帰り一緒じゃないし
帰りに足りないもの買うのに重たいものは
持ちにくいもんな。

「朱里も飲めば?これ朱里の分だろ?」

「私は今日はいいの。
週末の楽しみにとっておくからー」

笑っている朱里に明日の夜のことを切り出す。




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