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フラダンサーの妖しい腰付き
第2章 出会い2
千里は淡いグリーンのワンピースで腰まで伸ばした黒髪を1つに束ねて、駅の改札口で僕が来るのを待っていた。

事前にメールで写真を見せてもらった通り、美貌の持ち主だった。

こんな冴えない僕みたいな男には勿体無いぐらいの美人だった。

「あ、はじめまして」

僕が千里に近寄り、軽く会釈すると、千里が笑顔で微笑んだ。

「この辺りに居酒屋があるんだけど、そこでいいかしら?」

千里は事前にいく店を調べておいたらしい。
僕はてっきり焼き肉とかステーキハウス辺りだと思っていた。

【私、肉食系だから、肉や野菜を食べたいな】

メールではそんな事を言っていた。

千里は小柄で胸元はかなりのボリュームがあった。
美人で巨乳というだけで、僕は悟られないように胸元をなるべく見ないようにしていた。

二人で並んで歩き、駅から数分の場所に離れた居酒屋へと向かった。

「いらっしゃいませ、お二人様ですか」

ホールのスタッフが僕らに声をかけ、奥にあるテーブル席へと案内した。

そのテーブルにはコンロ式の網焼きが置いてあり、注文した魚介類をそこで焼くシステムになっていた。

店内では80年代の歌謡曲が流れていた。


(さて、何を頼もうか…)

やっぱりここはビールからスタートだろう。

千里は終始笑顔で僕の対面に座っている。

タッチパネル式のメニューがテーブルに置いてある。

僕はそれを知らずにスタッフに直接声をかけ、生ビールを2つ頼んだ。

「魚介類が好きだからって言ってたからこの店を選んだの」

わざわざ僕が魚介類が好きだからと言ってたのを覚えていてくれて、この店を選んだらしい。

こっちは恐縮しっ放しだ…

そして生ビールとお通しが運ばれてきた。

「じゃ、カンパーイ」
「はい、カンパーイ」

カチッとジョッキを合わせる音を鳴らせ、僕らはビールを飲み干した。

そしてメニューに目をやった。

成る程、魚介類専門の居酒屋だけあって、魚の種類が豊富だ。

僕は鮪の造りを、千里はカンパチの造りをオーダーした。

それからしばらくの間、僕は千里の話に耳を傾けた。

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