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妊活は先生と
第1章 妊活一回目
お相手は不妊に悩む患者さんです。
名前はそうですね、仮にマユさんとでもしておきましょうか。
初診の日、初めて彼女を見た時は「顔の輪郭と耳の形の美しい人。あと、かなり胸が大きいな」なんて思ったくらいで、それほど強烈な印象は持ちませんでした。

その日、マユさんはダークブラウンの艶やかなストレートロングの髪を後ろで束ね、綺麗な卵型の輪郭と形の良い耳を惜しげも無く出していました。
その美しい輪郭には優しそうな大きな瞳と小さな鼻、少しぽってりとした唇が行儀良く収まっています。
身体の方は小柄でグラマラス。
非常に男好きする体型です。
象牙のような乳白色の柔らかそうな肌に、ターコイズブルーのノースリーブワンピースがよく似合っていました。

年齢は二十八歳。
周りの患者さんに比べると、随分と若いです。
通常、不妊治療を考えるのは三十代の半ばくらいからで、四十代という方も珍しくありません。
そんな中、二十代後半のマユさんはかなり目立ちました。
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