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ROCKな彼女
第12章 Trick or Treat
程よくアルコールが
回った僕等は人間観察をしながら
BARへ向かう。
そう彼女と初めて
ちゃんと喋った…あのBARへ。
カランカランっ
そう音を立てながら
扉を開く。
『おー!お二人さんいらっしゃい!
奥のテーブル予約で
とってあるから座っとき!』
マスターは優しく微笑む。
ハロウィンとあって
他の席は埋まっている。
アニメのコスプレをした人
どっかの海賊みたいな人
なぜか…象がいる
僕等は向かい合う形で席に着く。
『飲みモン何する?
俺ブランデー置いてあるし
一緒に飲まへん?』
僕はあまりお酒に詳しくない。
深くも考えず
『そうする』
と頷いた。
運ばれて来た瓶には
ATSUSHIと、
書いたネームタグがぶら下がっている。
これがキープボトルか…
妙な関心をしながら
背の低いグラスに
3分の1程度注がれたブランデーを口にする。