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ROCKな彼女
第12章 Trick or Treat
『なぁ…?
なんでそんなえっちぃ格好で
外歩いたん?』
『…え?』
彼女は突然止められた快楽に
もどかしそうな目をする。
『こんなエッロいうさぎさんは
誰を誘う気やったん?』
そういって彼女の腹に指を這わせる。
『…ぁんっ!』
『ちゃんと答えな
このまんまにしとくで』
やっぱり僕はSなんだ。
『ゃぁ!もぅハロウィンやから…!
ちょっと弾けただけやん…!!』
僕の納得する答えではない。
彼女の胸に噛み付く。
『はぁ…ん!いたっ…!』
嘘でもいい。
僕の望む答えをちょうだい。
彼女は
アルコールで回らない思考で
必死に答えを探す。
その間にも、
ぼくはあちこちに
噛み跡をつけていく。
彼女を見上げると
限界まで溜め込んだ涙が
零れ落ちていた。