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ROCKな彼女
第14章 Liar
甘いお出迎えのキスなのに
彼女の顔は険しくなった。
『…ナツ?
お土産手羽先もろたから一緒に食べよ?』
僕は彼女の表情の変化に
気付いたハズなのに
気付かないフリをした。
着替えをしようと寝室に入る。
すると付いてきた彼女は
震える声で冷たく言った。
『随分、楽しい同窓会やったんやね』
意図が読み取れない。
『うん。居酒屋で飲んで
そのあとボーリングもした!』
三次会は伏せた。
『ふぅん…?いい雰囲気やった?』
『…何が言いたいねん?』
僕は呆れながら彼女に振り返る。
『…ナツ?』
彼女は涙でいっぱいになった目で
キツく僕を睨んでいた。
『どないした?
連絡せんかったから怒ってんの?』
僕は彼女の涙を拭こうと近付いた。
バチーンッ!
目がチカチカする
いきなりの事で思考が止まる。