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ROCKな彼女
第14章 Liar
『…た〜…なんやねん!』
僕は彼女に向かって怒りを露わにした。
だけど彼女の隣にある化粧台の鏡が
僕を震わせた。
なんや…これ…?
首筋に残る
赤い跡
昨夜の事を鮮明に思い出す。
『…楽しかったんやろ?』
彼女はそう震えながら言った。
『ちゃうねん!これは!』
言い訳が思いつかない。
彼女は僕をベッドに押し倒した。
『なんやねん。言うてみぃや。』
怒りで目が据わっている。
『ちょ…落ち着けて』
そんな言葉を無視して彼女は僕に口付けた。
ただ乱暴に舌を絡め取られる。
彼女くらい押しのけられるのに
そんな事出来ない。
涙で濡れるキス…