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ROCKな彼女
第22章 Tenderness
…なんかダルい
僕はベッドから
起き上がったは良いものの
動く事が億劫でそのままぼんやり
座っていた。
『シュージ、バイト遅刻するで?』
顔を洗いに洗面所に行っていた彼女が
呼びかける。
『んー…』
適当に返事をした。
『シュージなんか顔赤いで?』
そう言って僕の顔を覗きこんで
首に触れた。
ひんやりとした
彼女の手が気持ちいい。
『熱あるやん!ちょっと待ってて!』
そう言って彼女は
化粧台をゴソゴソ漁ると
体温計を渡してきた。
『測ってて』
僕が体温計を脇に差し込んだのを見ると
部屋から出ていった。
ピピッ
ぼーっとする頭で液晶を見る…
だが視界が滲んでいて読めない。
諦めて彼女を待つことにした。