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ROCKな彼女
第22章 Tenderness
寝室に戻ってきた彼女は
手に買い物袋を持っている。
僕が体温計を渡すと
『38.2!?』
彼女は大きな声を出し驚いた。
…うるさい。
今はちょっと静かにして欲しい。
彼女は買い物袋を漁ると
サンドイッチを取り出し、
『解熱薬も買ってきたから
取り敢えず食べて』
と僕心配そうな目で見つめる。
ちょっと…嬉しい。
そんな事を思うけど食欲はない。
サンドイッチを
ひとかじりして
薬を水で流し込む。
僕のおでこに冷却シートを貼ると
『ゆっくり寝てて。』
そう言って部屋から出ていった。
さっきは静かにして欲しいと思ったのに
1人にされると心細い。
そんな勝手な事を思いながら
僕は布団に潜り込んだ。