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ROCKな彼女
第22章 Tenderness
『ごちそうさまでした!』
僕は手を合わせた。
『お粗末様でした。美味しかった?』
彼女はそう聞きながら
僕の前から食器を片付けた。
『めっちゃ美味しかった。
お粥作れたんやな〜』
関心しながら言った。
『お粥位作れるわ』
そう言って唇を尖らせる。
『ホンマに美味しかったで。
ありがとう』
彼女を後ろから抱きしめる。
『熱ぶり返したらあかんから
今日はなしやで』
彼女は言いながら
優しく触れるだけのキスをした。
…彼女の優しさに触れた僕は。
たまには熱を出すのも
いいかも知れないと
少しだけ思った。