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ROCKな彼女
第22章 Tenderness
カーテンからの隙間から見える空は
オレンジ色をしていた。
『…うわ。マジか…』
僕はそう独り言を呟いて
サイドテーブルに置いていた体温計で
体温を測ってみる。
ピピッ
液晶には37.6℃と出ている。
ホッとしながらリビングへ行く。
彼女は珍しくキッチンに立っていた。
『おはよシュージ!もう大丈夫なん?』
『うん。もぅ熱も下がってた。』
『良かったね。バイト先には
あたしが連絡しといた。』
言われるまですっかり忘れていた。
『ごめんね。ありがとう。』
『ええよ。
それよりお粥作ったから食べん?』
そう言われてお腹がグゥ〜と鳴った。
彼女は笑いながら
『そこ座ってて』
と僕を促し、卵粥を運んできてくれた。