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ROCKな彼女
第4章 Colors
『市原くん間に合って良かったねぇ』
店長はのんびりした口調で話しかけてきた。
『すみません。ちょっと寝坊してもうて』
『珍しい事もあるもんやね〜。
まぁ事故がなくてよかったよ』
怒るどころか心配までしてもらって
益々申し訳無くなってくる。
そして2時を過ぎた頃彼女はやってきた。
いつもの様にご飯とミルクティーを持って。
『いらっしゃいませ』
僕の顔を見て彼女は目を丸くした。
そりゃそうだここでバイトしてるなんて
まだ伝えてなかったんだから。
『バイトここやってんな?』
『そやで。
お陰で間に合ったわタバコこれやんな?』
タバコを見せると嬉しそうな顔をして
『そやで、覚えててくれたんやな♪』
と笑ってみせた。