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ROCKな彼女
第6章 Emotion
それから何度かみんなと飲んだ。
ある日は彼女とユキと3人で
またある時は彼女とユキとハナの4人
そしてアツシと2人
学生の時には考えられないほど
毎日が楽しかった。
少し色気づいてピアスを開けてみたり
髪も少しだけ明るくした。
眉毛も整えてみたり
ブレスレットやネックレスなんかも
アツシは自分の店以外の物も
選んで勧めてくれた。
彼女が朝早い日は
『いってらっしゃい』
と彼女に微笑見かけて見送る。
家に帰れば
『おかえり』
そう言って彼女が出迎えてくれる。
望んだことのない幸せがそこにあった。
煌びやかで華々しくて
気取らないのにダサくない。
縁がない世界だったのに
こんなに笑って過ごしてる。
今まで遠ざけてきた自分が憎らしい。