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ROCKな彼女
第6章 Emotion
『…はぁ』
僕は1人男の秘密基地に来ていた。
アツシが連れて来てくれた。
男だけの秘密基地のBAR
女の子達には秘密の僕とアツシの隠れ家。
先程まで見ていた光景を嫌でも思い出す。
モニターでは妖しく微笑む彼女
目を移せば艶めかしく揺れる彼女の後ろ姿
相手が僕なら…。
なんてどうにもならない妄想をする。
彼女は何故僕に見せた?
わからない。
ただカットが掛かった時、僕は確かに
冷ややかな目で彼女を見ていた。
汚れたモノでも見るかのように。
これが仕事なの?
あんなAVの真似事が?
どうしてみんな普通に見て居られるの?
僕はあんな彼女知りたくなんてなかった。
カラン…
入り口に掛けてあるベルが鳴った。