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ROCKな彼女
第6章 Emotion
『やっぱりここやったんか』
そういうと隣に座った。
『アツシ…』
僕は何となく恥ずかしくて顔を背ける。
『驚いたん?』
『まぁ…うん』
『そうやんな何も聞かされず
自分の彼女が男と絡んでたら怒るわ』
そういってアツシは笑った。
『彼女ちゃうねん』
『…は?』
『やから彼女ちゃう』
『…やって一緒に住んでるやん』
『僕が住むとこなくなったから
居候してんねん』
『そうやったん?』
『うん』
『ナツさんは僕の事なんとも思ってない。
僕やって…』
『したら何でそんな顔してんの?』
そんな事を言われて初めて気付いた。
自分が泣いてる事に。
『…よぉわからへん…』
弱々しく答える僕に
『ヘタレかいな』
アツシは心に刺さる一言を言った。