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ROCKな彼女
第7章 Days
家に帰ってきた。
ユキとハナはアツシから連絡を受けて
とっくに帰っていったらしい。
ソファーに深く腰を沈める。
彼女はミネラルウォーターを
持って隣に座った。
好き
お互いの気持ちに嘘がないのは
涙が証明してくれた。
僕の隣に座って
ニコニコしている彼女は
少し幼く見えて…
『ナツさん…』
思わず名前を呼ぶ
『いつまで "さん" つけるん?』
『…ナツ…』
なんだか照れ臭いなのに彼女は
『何?シュージ』
そう言って僕の顔を覗き込む。
そっと彼女の髪に触れる。
柔らかくてほんの少し
甘い香りが鼻をくすぐる。
彼女が逃げてしまわないように
膝の上に乗せると
『重いやろ…?』
そんな事を言うから
『僕の愛の方が重たいで?』
なんて茶化してみる。