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ROCKな彼女
第8章 He


『もう別れたいねん』

『…あたしじゃ…あかんの?』

『ほかに好きな子出来た』

『…やだ。1人にしないで』

『…ごめん。』

くだらない別れ方。

その日一日イラついて
1人部屋でヤケ酒してみたりして

…でもやっぱり寂しくて
いつものBARへいった。

まさか…こんなとこにいるなんて。

黒髪で何のセットもしてない頭
切れ長で綺麗な目
少し低い彼の声。

運命やん。神さまありがとう!
なんて普段は頭の片隅にもない
ものに感謝して。

連絡先をゲットしたのに、
仕事が忙しい…。
いい事なんだけど疲れる。

やっと大阪帰れるわ〜なんて日に
彼からメッセージが届く!

滅茶滅茶ご褒美!頑張ったあたし偉い!
ニヤケながらすぐに返信する。

彼と話していると
なんと家がなくなると言う。

え?何でこんなに
ご褒美貰えるんですか?
神さま大盤振る舞い過ぎひん?

何とか彼を家に転がりこませると
こんなに誘ってんのに

襲ってけぇへん…
あたし魅力ないん…?

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