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ROCKな彼女
第8章 He


彼は真剣にショーケースの中を覗く。

あたしはキラキラが目に痛い。

やっぱり似合わへんのやないかな…
あたし指輪なんてせぇへんし
わからへん…

不安になってくる。

そんな時

『お客様サイズはおわかりですか??』

そう言って店員さんが話しかけてきた。

『そういやナツのサイズ知らへんわ。
わかる?』

測ったことなんてなかった。
当然知らない。
首を振って見せると

店員さんがリングゲージを
持って来て測ってくれた。

『お客様は9号ですね』

あたし9号なんか…

『僕もついでに測ってもいいですか?』

そう言って測った彼は13号

2人とも標準的なサイズで
在庫は揃っているらしい。

…なんかムカつく。
…標準な2人…。

『ナツ、どれがええ?』

そう言われてもキラキラが眩しくて

なんだかどれも似合わない気がする

『シンプルでかっこえぇやつがいい。』

あたしが言うと彼は笑って

『ほな、これください』

と選んだ。
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