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ROCKな彼女
第8章 He
奥から指輪を出してもらう。
『手ぇ出して?』
あたしはどっちを出せばいいのか
戸惑ってしまった。
『アホか。左手出しなさい』
何故か怒られた。
ヒヤリと指を通る感触。
見るとキラっと光るシンプルな指輪。
『どう?それでもいい?』
コクコクと頷くあたしを見て
彼は微笑むと。
『僕にも付けて?』
そう言って左手を差し出した。
少し手は震えたけど
ちゃんと付けられた。
彼はこのまま付けていきます。
と伝えると支払いをして
あたしの手を繋ぐ。
彼の左手の指輪になんだか照れてしまう。