この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ROCKな彼女
第8章 He
食事をしたいと言ったのは
自分なのに全然喉を通らない…。
彼女の言葉が何度も繰り返される。
『ナツ!』
呼ばれて慌てて顔を上げる。
『気にすんな。
僕が好きなのはナツだからやで?
ナツがどんな格好してようと
どんな趣味であろうと
ナツ自身が好きやねん』
『…うん。』
『なぁ…ナツ』
『うん?』
『帰ったら
その可愛らしい口に
ピアス入れて見せて?
ナツのヤラシい顔を見たいねん』
そんな事をニヤケながら言う彼に
『変態やん!』
そう言って笑って返した。
彼が大事なのはあたしだけやねん。
あたしが大事なのも彼…。