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○○さんは今日も絶倫シリーズ
第5章 敵国の王子さんは今日も絶倫
小動物を品定めするように、しげしげとディアナを観察している。
男は若かった。
齢は三十を超えてはいないだろう。
身体も大きい。
鎧から突き出た首の太さからも、人並み以上の体躯の持ち主であることがうかがわれる。
ディアナは男を睨みつけた。
「そなたが、ガジュイン国の王子マランか?」
「ほう、私の名を知っているとは驚きだ」
「そなたに告げる、わたくしの身はどうなってもよい、しかしあの者たちは見逃してやりなさい」
ディアナは、視線でこの牢の隅に縛られ、座らされ、剣を突き付けられている男二人を差した。
「お前は自分の立場がわかっておらぬらしい……お前は私の爪の先ほども動かすことは出来ぬのだ。このようにな……」
マランは右手の人差し指を立て、ディアナの胸の間に突き立てると、するすると下に滑らした。
布切れ同様の下着の胸元が下がり、胸の膨らんだ場所の皮膚が現れる。
「わたくしに触れぬな!」
ディアナは足を振り上げ、足枷で一体となった脚をマランの顔に向け伸ばした。
しかし、ディアナの足刀は空を切った。
紙一重でかわしたアランの唇には、薄ら笑いが浮かんでいた。
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