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女鑑~おんなかがみ~
第13章 水揚げ
「マズ?」
「マゾヒズムは英語だ,ああ,もとはドイツ語だったかな。訳すと被虐趣味ということになる。
まあいい。興味があれば今度本を貸してやろう。『変態性欲心理』という本で,確か大正に入ったドサクサで検閲を切り抜けて流行した。その前に,よりによって日清戦争の直前に出た『色情狂編』は途端に発禁処分になったが,それも裏から手に入れて持っているぞ。医学博士が訳したれっきとした医学書だがな」
「……」
「まあ,お前がどんな女かということは,これからゆっくり知っていけばよい。
長く待たせてしまったが,水揚げをしてやろう。痛いだろうが,その覚悟はできているんだろう」
葵が少し安堵したような顔で頷くのがわかった。
若槻は膝を縛っていたひもをほどき,だらりと力の抜けた足をもう一度大きく広げた。
淫らだと言われた途端に驚いて閉じかけた小さな口を少し指で広げ,自身の先端を当てると,そのまま躊躇なく腰を進めた。

「う,あ,いっ」
「痛いのなら,俺の身体を掴んでいればよい。声を上げてもいいぞ」
葵は,ほとんど声を上げず,指で敷布の端を掴んで耐えようとしている。
それでも,挿入を始めた途端に肩や背中に脂汗の粒が滲み,かなりの痛みなのだということは察せられた。
「つらいだろうが,一度しか経験しない痛さだ。ちゃんと味わっておけ」
若槻は,葵の両手を自分の手で握ってやった。
汗ばんだ葵の指が若槻の手を握り返す。
「お前は本当にいい子だ。もう少しの辛抱だぞ。力を抜いて大きな息をしてご覧」
その通りにしようと試みるがうまくいかず,恥じらうような眼をする。
そのうちに,出血が潤滑の役割を果たし,何とか若槻は葵の奥まで届いた。

「これで入ったぞ。お前も一人前の女だ。よく辛抱した」
そう言ってやると葵は幼い笑顔を見せた。
「安心するのはまだ早いぞ。これから動く。
今日はたぶん,辛いばかりだろうが,慣れるとお前もこれが好きになるはずだ。お前は,淫乱な女だから,きっとこれが好きでたまらなくなる。
お前は,いじめられるのが好きな女だから,たぶん,これから先も,今日の痛みを懐かしく思い出すはずだ。」
葵は涙で濡れた目を大きく開き,「はい」と言って静かに頷いた。
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