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女鑑~おんなかがみ~
第13章 水揚げ
…淫らで,ふしだらな女,無理やりに辱められたり,縛られたり,痛い目にあわされたりしたら興奮して喜ぶ,最上級の淫ら…

葵はこれまで,淫らな女のなかに,そのようなものがあるとは知らなかったが,若槻によって知らされた途端,すとんと腑に落ちた。

どんな恐ろしい獣のところにだって嫁ぐのだと豪語した幼い日,虎に食われそうな夢,そのような嫁ぎ先の話も消え,職業婦人になるか,自分で相手を探すかという選択肢を示されたときの失望…,身売りという話がでたとき自分から進んで受け入れたこと。

…私は厭らしい女だったからなのか

恋愛をしたい,好きな人と結婚したい,と願う級友たちをふしだらだと一方的に決めつけて,自分のほうが貞操を守る立派な女性だと思っていたが,本当は,自分のほうが淫らで厭らしい女,浅ましい女だった。

それなら,身体中を弄られるたびに押し寄せる熱い波を心待ちにするのも当然だ。
もっと触られたい,無理やりにでも弄られたいと願う浅ましい女なのだから。


……葵がそのようなことを考え始めたとき,硬くて熱いものが身体を裂きながら押し入ってきた。想像を超える痛みによって,拙い思考は飛び散ってかき消された。
それでも,この痛みに耐えることをずっと望んできたはずだと,声を殺して耐えた。
これは,淫らな女である自分に与えられた罰なのだと,そう考えると痛みを受け入れることができた。
そうしているうちに「よく辛抱した」と若槻から褒められ,そのとき,葵は,初めて心から嬉しいと思った。
痛いことや気持ち悪いことを辛抱すれば,身体中に甘美な感覚が広がり,そして若槻さんに褒めてもらえる。そのために,もっともっと辛抱しよう。
*****************

若槻は,明日も来ると言って帰った。
夕顔と千鳥が葵のところに駆け寄り,洗浄の仕方を教えた。葵の顔には涙の跡が幾筋にも残っていたが,それほど泣いたとは思えないほど晴れやかな様子をしていることに二人は驚いた。

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