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Dangerous Man
第10章 羨
どうせ行先は分かってる。
ナツにこっそりメッセージをしておいた。
家出する度胸なんて合ったんやな。
少しの反抗に微笑ましく思う。
BARに入ると潤んだ瞳で俺を見つめる犬
…可愛いな。
そんな事を思いながら隣に座る。
話を聞いて驚いた。
付き合っていないと声を震わせながら言う。
ただのセフかと思ったが多分有り得ない。
話を聞いていくうちに
どんどんと涙を零していく。
『ほな、なんでそんな顔してんねん』
思わず抱き締めて仕舞いそうになる。
危ない…なんなんだこの謎の色気は。
ナツがやっと来た。地図読めへん女かな?
話している2人を見ながら思う。
え?ここで愛の告白?
空気やん俺。