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第24章 心

インターホンを押すと

『待ってたよ』

そう言って俺を招き入れる。

マリは…妖しい微笑みを浮かべ

『結婚したんだ』

そう言って薬指に付けた指輪を見る。

『うん。ええやろ？』

笑ってマリを見た。

『おめでとう』

そう言ってマリは俺に









噛み付くようなキスをする。

彼女に答えるように
舌で口内を犯し服を剥いでいく。










俺はヴァンパイア



欲しいものはすべて手に入れる。




俺に魅入られた奴は





歓喜の悲鳴をあげながら





静かに地獄に堕ちていく。






救いを求める手を






俺は繋ぎ止め







見えない奥底へ








引きずりこんでいく。








ひとりにしないで



俺だけを愛して



切なげに



見つめながら………。