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第12章 休

その日はただ静かに
ひとりきりで家に居た。


スマホの電源も落とし。

音楽も聴かずに


静かに


天井を見上げる。







タバコ吸お…。



そう思ってテーブルに置いてある
箱に手を伸ばす。


……？

銀紙を破いて中を見る。







無いやんけ。

はぁ〜面倒臭い。

そう思いながら

下は寝巻きである
黒いスウェットを履いたまま

タンクトップの上から
パーカーを羽織る。


コンビニ行くだけやし、ええか。

髪はボサボサのまま
とぼとぼとコンビニに向かう。

フードを深く被り俯いて歩く。

端に寄せられた

タバコの吸殻。

ちゃんと捨てろよ。

そんな事を考えながら歩く。