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Dangerous Man
第2章 恋
『そんなんアカリちゃんやって嫌やろ?』
そう俺が言うと
『私は…別に…どっちでもいい』
そう言った。
寂しさを埋められるなら
誰でも良かったんだろう。
俺をまっすぐ見詰める瞳は
人を試しているようだった。
『なら付き合お』
何故か意地になった俺。
『おー!おめでとう!』
囃し立てる奴らを無視して
『こっちおいで』
アカリを隣に呼んだ。
素直に傍にきた彼女の手を繋ぎ
『今日から俺のやから』
そう宣言してみる。
ふわっと微笑みを浮かべて
『うん。よろしくねアツシ』
柔らかな声で俺の名前を呼んだ。