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第17章 嫌

ギュッと俺にしがみつく。

『…もっかい……キスして…』

彼女の零す涙を指で拭って
優しくキスをした。

『……もっと、深いやつ…』

そうねだる彼女の舌を絡めとる。

『はぁっ…』

チュルッと音を立て彼女の舌を吸う。

『んはぁん…。』

唇を離し優しく頭を撫でる。

『…俺を見捨てんでや。』

『…うん。大好き。
もうアツシを悲しませたりしないから』

『今度は海でも見に行こう。』

『うん。』

『迎えに来るし』

『うん』

『そのままドライブもしよう。』

『うん…。』

『大好き…アツシ』


そういう彼女にもう一度キスして

『今日は俺帰るわ。また来てもいい？』

『うん。待ってる』