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Dangerous Man
第7章 命
俺にとって?
……知らん。
『………』
答えられない。
『ねぇアツシの子供だよ?
結婚しよ?3人で暮らそ?』
そんなもの望んではいない。
『…無理や』
『…アツシ…。
あたしはただのサイフやったん?』
静かに涙を流しながら
ただ真っ直ぐ俺を見る。
『……ごめん』
他に言葉は見つからない。
『……出ていって』
彼女は震える声で強く言った。
『もぅ出て行って!
認知もいらない!もう関わらないで!』
そう言ってクッションを投げつけてくる。
何も言わず俺は立ち上がり玄関へと歩く。
『本当。クズっ!』
そう言って泣き崩れた。
そのまま玄関を出た俺は、家へと歩く。