この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
テラピー日報
第1章

んー、片足早く終わっちゃったよ。
でわ、もう片足はもう少しペースを抑えてやりましょうか。
右足に移動し、手を置いたところで、ストップが入る。
「こちら側は内腿を重点にやって下さい」
「はい、わかりました」
彼女は、股が疲れてんだなー
としかその時は思った。
しかし、施術を進めるうちに
あれっ、なんか変じゃねー。
と感じたのだった。
お客様は、自分から真っ直ぐにおいている脚の向きを変えた。
うつ伏せの状態で大股を開き、片足は膝を曲げた状態。
側面を施術するには適した方法ではある。
しかし、そこではまだ彼女は何かおかしいことには気づかない。
両足曲げた状態だったらカエルの脚みたいでマヌケな格好だよなー。
素直に見たままの感想を思い、オイルを手に馴染ませ塗布する。
1回目は軽く肌を沿うように、2回目は掌をペタりとつけ均等にオイルを塗りこむ。
2回目の塗布。
足首から側面を上がり足の付け根に来たところでお客様のお尻がピクンと微かに跳ねた。
よくある事なので気にせず施術に集中する。
ペースをゆっくり丁重に下から解して行く。
そのペースを崩す様にお客様から膝上特に脚の付け根をと指差しで指定されたところで、彼女は少し変だな?
と気づくのだった。

