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依存症性活
第15章 6月8日 車

「さ、どうぞ?」

にっこりと笑うナカマル先生が開けたのは後部座席のドア。
いつ変えたのか、しっかりと背もたれを倒してある。

「用意周到だね?」
「お褒めに預かり光栄です」

笑いながら乗り込むと、後からナカマル先生も車内へと入ってくる。


「ねえ、ここ見られたりしないよね…?」
「見られるよ」
「え!?」
「見に来るカップルもいるし、車から降りてわざわざ見せながらヤるカップルもいる。…嫌いじゃないでしょ?」

分かってるんだよ、とでも言いたげなナカマル先生に半ば呆れながら軽くキスをした。

「も、いいから。しよ」
「やった」

少年のように笑顔を見せたナカマル先生は、その笑顔にそぐわないキスで私を酔わせた。

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