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香織
第2章 雨の日



『香織ー!』

僕は手を振って合図した。

『けんちゃんっ!』

彼女は嬉しそうに駆け寄ってくる。

『傘持ってってないと思って、ホラ』

そう言って傘を渡そうとした。

『要らないよ。』

彼女はそのまま僕の腕に抱き着いてくる。

『…相合傘…ダメ?』

上目遣いで甘えてくる彼女は

最高に可愛い。


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