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もっと夢を見ていたい
第10章 21


『…いたっ』

右足首に足枷がしてある。

『…何…これ?』

どんな趣味?

彼は私に覆いかぶさるとネクタイを外した。

『…結。』

彼の顔を見る。

『…俺言うたよな…離したくないって』

『…うん…』

『もぅ自由にさせるの辞めるわ』

『…どう言うこと?』

『結見てると
心配で頭おかしくなりそうや

だから

閉じ込める』

『……。』

言葉が出ない。

『結は俺だけのモンや
俺だけの目を見て
俺だけにその声聞かせてくれたら
それでええねん。』

優しく頬を撫でながら
嬉しそうに微笑む。

あぁ…面倒な事になった…。

なのにじわじわと私を支配していく
彼の心を独占している状況に
確かに悦びも感じていた。
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