この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
もっと夢を見ていたい
第21章 Ⅴ
それでも旦那さんは
『俺の大事な嫁と息子だから』
そう言ってまた泣いた。
『金銭は俺が出してやる
だから頼れるものは全部使え
疲れたらすぐに俺を呼べ
お前は俺の大事な弟だ。』
彼に言うと私達は自宅に戻った。
詳しい事なんて何も知らない。
ホントに1人でやっていくつもりなのか
彼女の両親が沖縄から
やってくるそうだ。
両親は、どう思うんだろう
意思の疎通が出来なくなった彼女は
自ら死ぬ事も許されず
計り知れない地獄に堕ちた。
希望なんて…この先あるんだろうか
普通に生きる事が
こんなにも難しい事だったなんて
初めて知った。