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もっと夢を見ていたい
第23章 Ⅶ


『たまには俺の仕事姿見せたるわ』

彼はそう言ってキスをすると仕事へいった。

…ホスト1人でなんて行ったことない…。
どうしたらええんやろ。

バッグからお財布を出す。

1万2000円…まぁ足りるか。

入れっぱなしで
出すことの無かった紙幣を眺める。

『みゃ〜』

『ふ〜ちゃんは連れて行けないよ』

そう言って彼女を撫でる。

9時ごろって…
なんだかソワソワする。

化粧するにはまだ早いよね…。

どっか探検してみる?
いや…辞めとこう。

そんな事を考えながら
朝のニュース番組を見ていた。

不二子の肉球をマッサージしたり
部屋を掃除してみたり
とにかく落ち着かない。
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