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もっと夢を見ていたい
第6章 18
痛い思いをして仲直りをした。
彼の束縛は目に見えてキツくなる。
ケータイのメモリーは
彼の知っている女友達と
バイト先のみになり
メールも着信履歴も
毎日チェック。
晩御飯やお弁当のオカズを買いに行くのも
服や化粧品を買いに行くのも
必ず彼は私の手を繋いで付いてきた。
でもそんな束縛に
苦しいとか面倒とか思わなかった。
開き直った訳でもなくて
ただ普通の事として
それを望む私がいた。
なのに…私は…また刺激を求め始めた。
私は無事に18を迎え
サトシにこう言った。
『引越ししたい』
『ん?何処に?』
『市内』
『はっ?』
田舎暮らしに飽きてしまった私は
観光客や煌びやかな世界の
広がる市内に行きたかった。