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もっと夢を見ていたい
第7章 20
『帰さへんよ』
そう言って彼は手首を掴む。
なんだコイツは
そう思うのに寂しそうな顔をするから
『なら、ちょっとだけね』
彼を宥めるように言って
ファミレスに入った。
席に着いてタバコを出した。
『お姉さんタバコ吸うんや』
『え?あかん?』
『清純そうに見えたからビックリした』
またふわっと笑う。
『ただ黒髪なだけやで』
私も笑いながら答えた。
彼の名前はレンヤ
本名らしく免許証まで見せられた。
『ホストみたいな名前やね』
『うん。だから本名のままホストしてる』
彼は24だと言った。
4つも歳上!
私は20だと言うと
『未成年かと思ってた』