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第22章 Her friends

『アツシ今日暇か？』

ジュンが俺を見ながら言った。

『……女は知らんぞ』

失恋したばかりの彼の事だ。

紹介しろと言うに決まっている。

『…嫁さんの友達でええし』

『ええしってなんやねん』

『寂しいねんもん』

『知らんがな』

背中から誘うように抱き着いてきた。

『な〜頼むわ。』

『俺、嫁の交友関係なんて知らんし』

『え？そうなん？』

『奥さんなのに知らないの？』

シュージは不思議そうな顔をする。

『知ってるもんなん？』

ユーヤに訊ねた。

『あー俺んとこは家でママ友会とかするし
何となくは知ってるで』

『……へー』

『な？な？嫁さんの友達紹介して？』

俺に抱きついたままのジュンが

頬擦りをしてきた。