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第23章 Jealousy

『…俺茄子そんなに好きじゃない』

彼女の取り皿にナスを移す。

『えぇ？子供みたいな事言わないでよ』

『だって美味くない。』

『麻婆なら食べるじゃん』

『あれは味付いてるもん』

彼女は笑いながら

『仕方ないなぁ』

と言って食べていた。

会計をすると店員がガムをくれた。

それにもニコッと微笑んで礼を言う。

愛想が良いのは良いんだけど…。

なんだかモヤモヤとしながら駅まで歩く。

『あっ！吉井ちゃんやん！』

そう言って男が寄ってきた。

『わぁ藤田くん！久しぶり！』

『彼氏とデート？』

『旦那さんだよ〜』

『結婚したんだ！』

『そおなの』

ニコニコとしながら話し込む二人