この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Dangerous Man 2nd
第3章 It’s frustrating
『…アツシ…泣かないでよ』
彼女は慌てた様子で俺の涙を拭った。
俺…泣いてたんか…情けない。
『お前は…俺のモンや…』
もっと優しい言葉がある筈なのに
『お前は…!
俺だけ見てればええねん…!』
まるで子供。
そんな俺に彼女はふふっと笑う。
『アツシ何言うてるん?』
顔を上げて彼女を見る。
『リナ…アツシと別れる気ないよ?』
『……。』
恥ずかしい…。
『確かに…離婚考えてたけど』
『はっ?』
『でも昨日言うてくれたやん』
昨日??
『 "お前さえ居ればそれでええねん"って』
『おま…っ起きてたんか?』
『お酒の匂いで起きた』
彼女はそう言って笑った。