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振り向けば…
第10章 映画にでも…



常に拓也さんから感じるのは悠真への不安。


「来夢が好きなんだ…。」


そう言うて啄むようなキスをする。

奥手の拓也さん。

丁寧に私の着ているシャツのボタンを外していく。

あまりにゆっくりとだから逆に恥ずかしいとか思っちゃう。

剥き出しになる小さな乳房…。

そこに拓也さんの手が添えられてまたしても丁寧にゆっくりと揉んで来る。

壊れ物のように私を扱う彼氏…。

感じるというよりもくすぐったい。


「ぁっ…。」


小さく声を上げるだけで


「嫌だった?」


と慌てて聞いて来る拓也さんだから、迂闊に声も出せなくなる。

ひたすら丁寧に身体中を触られた。

股間では指がゆっくりと私の中に挿れられる。


「痛くない?」


そればかりを拓也さんが気にする。


「うん…。」


何度も小さく返事を繰り返す。


「もう挿れてもいいかな?」

「多分、大丈夫…。」


焦れったいと思う。

とにかく丁寧でゆっくりだから、油断すると気持ちが冷めそうな気がする。

入り口に少し拓也さんが挿っただけで


「大丈夫?痛くない?」


と質問ばかりが飛んで来る。


「出来れば一気にお願いします。」


最後は色気もなくそう言うてた。

あまり濡れないから少しだけ痛かった。

だけど初めてではないから大した痛みではない。

ゆっくりと拓也さんが腰を動かして来る。

始めは窮屈を感じた。

段々と身体の力が抜けて少し気持ち良くはなって来る。

お腹の奥がきゅんとした。

もしかして…。

感じてる?

なんか来る…。

イキそうかも…。


「あぁ…、拓也さん。」


身体を捩らせて拓也さんにしがみつく。


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